なんで電子書籍には中古がないの? おかしくない?

なんで電子書籍には中古がないの? おかしくない?

なんで電子書籍には中古がないの? おかしくない?

 的なことを、この前すじこが言ってた。

 一瞬「は? この人なに言ってんの?」って思ったけれど、理由を聞いて、電子書籍の中古取引というものが技術的にはそんなに難しくなく、かつ、いろんなタイプの読書家が喜びそうな仕組みであることに気づかされた。あわよくばこの驚きを誰かと分かち合いたいので、一本記事を書こうと思う。

 中古もなにも、サブスクリプションでいいじゃん? っていう正論はどうか今は引っ込めて。中古はいいよ。中古って楽しい。おおウラガン、あの中古をキシリア様に届けてくれよ、あれは、いいものだ!

 さあ、電子書籍中古市場(の妄想)で楽しもうぜ!!

デジタルデータに所有権がなくても、中古取引はできる

 ていうかですね、MMORPGだとアイテムの中古取引ができるじゃん? 中古というか、ユーザー間取引ね。一度誰が取得したアイテムの売買だから、中古取引みたいなもんでしょう。

 ユーザーがアイテムの所有権を持たないのは、電子書籍と同じ。アイテムのユーザー間取引ができるんだから、電子書籍のユーザー間取引もできるはず。(実際にはいろんな契約とか企業間のしがらみとかで政治的に難しいのかもしらんけど、業界人じゃないしよくわからんから無視して語る)

 今の電子書籍の販売って、ゲームに例えるなら、ロイヤリティの高い重課金ユーザーしか相手にしてない状態じゃないですか。もちろん、ごくまれーにちょろっと買う微課金相当の読者や、「なにがなんでも無料配信しか読まねぇ」っていう無課金相当の読者もいますが、残念ながら、それぞれのステージを結ぶ架け橋がない。

 真面目に電子書籍を売ろうと思うのであれば、必要なのは、重課金ユーザーが重課金をやめてもストアのコンテンツを楽しめる仕組みであり、微課金ユーザーの慎ましい欲望をもうちょっとだけ煽る仕組みであり、無課金ユーザーに一円くらいなら課金してもいいかなと思わせる仕組みです。

 それを実現するとっておきの方法がある……そう、電子書籍の中古市場ならそれができる。重課金と微課金と無課金というステージ間の壁をとっぱらうことができる!

イメージするのは簡単だ、前例はゲームにある

 配信ストア内に電子書籍の取引所を作れば、定価は高すぎると感じるけど、安ければもしかしたら買うかもしれないって人が手を出しやすい。ゲームで言えば微課金ユーザー相当です。定価で買う人に比べて数が多い。値崩れして0円になったら、無課金ユーザーも買うよね。念のため、0円で買った本は転売できないようにするか、逆に転売手数料をとればいいよ、そしたら誰も転売しないから。

 その結果、売った数以上の電子書籍が中古で出回ることはなくなる。版元にとっての最大のメリットは、ストアでの配信価格を変更することなく、数量限定の無料配信が可能になることです。

 プロの作家さんとかで中古取引にアレルギーがある人がもいるかもだけど、紙書籍の中古と違ってストアが管理して転売手数料などを取れるわけだし、そこから印税もらう契約とかにしたらなんも問題ないんじゃないかと思います……!

あらゆるニーズに対応できる、そう中古市場ならね!

 中古市場を完備すれば、電子書籍も「誰よりも早く手に入れてさっさと読んでさっさと売りたい」っていう需要に対応できます。

 読み終わったからもう要らないし売りたいって人とか、買ってみたけど思ったのと違ったから売りたいっていう人も、いるでしょう。

 また、安く買いたくても相場によっては手に入らなくて「待ってられないから定価で買うよー(´・ω・`)」っていう人も出てくるかもね。

 そして、中古市場にはりつくこと自体が楽しい人もなかにはいます、誰とは言わんがな(゚∀゚)!

 転売して得たポイントとかで新しい本を買えるようにしたら、重課金した時期の遺産で無課金になっても新刊を買えるじゃない? 今月はお財布に余裕がないけど、どうしてもこの新刊が欲しいから手持ちの本を何冊か売って軍資金をつくろうっていう買い方もできるじゃない。

 電子書籍の市場もユーザーのお財布事情にフレキシブルに対応できたらええと思うんです。

 てか真面目に中古取引ができたら、今よりももっと電子書籍に手を出しやすくなるし、本をめっちゃ買う人も、そんなに買わない人も、みんなハッピーになると思うんだけどね(´・ω・`) どっかのストアが満を持して配備してくれないかしらね。ね? |ω・`)チラッ