eスポーツの大会をはじめて見た感想

eスポーツの大会をはじめて見た感想
 先日 identityV っていうゲームの世界大会がありました。4/30-5/2の間、上海で開催されていて――っていうか運営が中国の会社でね、たぶん本社が上海なんじゃない? 香港だったらごめん。
 
 で、この大会をめちゃくちゃ楽しみにしていたすじこにリマインドされて、なんだかんだ三日間Youtubeで生配信を見てました。自分もプレイしているゲームですから、見ていてまあまあ面白かったです。どっちかっていうと、試合よりも欧米チームと東南アジアチームの醸す季節感とかのほうが面白かったですけどね。会場は寒かったらしいんですけど、欧米チームのメンバーの過半数がTシャツ一枚で、かたや東南アジアのチームのメンバーがマフラーをまいていたりして、季節感がカオスでした。ワールド決勝だなぁって感じした。
 
 歯になんか挟まったような言い方になっているけど、正直いって「面白かった! いい大会だった!」って一から十まで満足できるようなアレではなかった。面白い試合は面白かったし、たるい試合はひたすらたるかった。胸糞悪い試合もあった。個人的に、面白い試合をことごとくリアルタイムで見逃してて、悔しいんですよ。なんだ自業自得じゃんって言われそうですが、そうですよ。自業自得ですよ(´・ω・`)
 
 ゲームの細かい仕様には極力触れない方向で話を進めます。
 
 体を動かすスポーツと違ってeスポーツって、プレイヤーの体形とか能力的なものをチョイスできる。前者のスポーツだと自分の体は取り換えができないから、生まれ持った肉体を土台に、トレーニングなどを通じて競技に最適化した体をつくっていく。eスポーツにはそういう軛はなくて、プレイするキャラクターを原則自由に選ぶことができる。そこが面白さでもあり、面白くないところでもあるなと思いました。
 
 というのも、やっぱりこのキャラが強いっていうのがどうしても出てくるんですよ。特に世界レベルのシビアな戦いになればなるほど、キャラクター性能を無視できなくなる。そうすると、みんな同じキャラクターを使って同じような戦い方になっちゃって面白くないんです。
 
 面白くない試合っていうのは、強いキャラを使ってゲームが正確かつ効率的に展開していきます。わずかなケアレスミスが勝敗を決したりするので、そこにハラハラすることもあるかもしれないし、プレイヤーのスキル自体は非常に高いので、そこに見ごたえを見いだせないこともない。が、いかんせんわくわくしない
 
 わくわく感は勝利以上に重要な要素です。だって先の読めるような予定調和な試合を延々と見せられても面白くないじゃん。これってeスポーツだけじゃなくて、あらゆるエンタメに言えることだと思います。
 
 逆に面白い試合にはキャラチョイスやパークの構成にオリジナリティがあるし、王道キャラだとしても試合運びが定石だけでなくプレイヤー独自の創意工夫がある。
 
 例えば先述の欧米チームのハンター・ロックソン選手は、「湖景村」というマップで巡視者+ハスターという攻めた構成で日本代表チームをえげつなく救助狩りしたことで日本の視聴者の心をわしづかみにしました。三日間Youtubeの生配信チャットはロックソン祭り状態でした。二日目からの視聴者は「なんのこっちゃ」だったと思います。
 
 ハスター+わんわんお(巡視者)っていう構成は、日本人プレイヤーはまずやりませんし、「湖景村」っていうマップ自体、ハスターというキャラには不向きっていうのが日本での一般的な認識なんじゃないかな(しらんけど)。それなのに、ハスター+わんわんおであざやかに勝利を決められたら、もう「うぉおおおおおおおわんわんお!!!!!!わんわんわん(U^ω^)!」ってなるしかない。実際にそうなった。未知の戦術に遭遇するとテンションあがる。
 
 ALのラオリー選手が、Gr戦の第二ラウンドで芸者を使って完全勝利を決めた試合も相当熱かったらしいです。Grっていうチームは今大会で優勝してますし、日本人視聴者的には日本代表がそういった強豪相手に完封勝利を決めたことでめちゃくちゃテンションがあがった。野球に例えると、高校球児ピッチャーが、メジャーリーグのストライカーたち相手に出塁を許さなかったレベルのジャイアントキリングです。日本チャンネル以外ではラオリー選手が芸者使いだという情報は知られていなかった可能性があって、ひょっとしたら日本以上にインパクトを与えたかもしれない。芸者というキャラクターは、現環境では決して強キャラじゃないにも関わらず、第三ラウンドではBANされてたので、王者Grがラオリー芸者にいったいなにをされたのか逆に気になるレベルです。
 
 てかこの試合、生で見れなかったのはおろか、まだダイジェストしか見れてないんですよ。ハスター+わんわんおのほうは巻き戻して見れたんですが、こっちのほうは間に合わなくて(´・ω・`) リアルタイムで見れたのはどうってことのない、たるい試合ばかりなんです(´・ω・`) ほんと、くやしくないですか? なんのために三日間生配信見てたん? 自業自得ですか? そうですか(´・ω・`)
 
 そんな感じで無理やりまとめると、個性のある試合は面白いです。ある程度のレベルまでは定石とか必勝法の学習が効果的なんでしょうが、最高峰のステージまでくると自分で勝ち方を編み出せる人が強いし、華のある試合をする。試合で不意打ちくらうのが一番きついし、不意打ちを跳ね返すには襲ってきた不意打ち以上のクリエイティビティを瞬時に発揮しなきゃいけない。とはいえせっかくの奇策もハマらなかったら愚策だし、定石のほうがきっと勝利への期待値は高い。でも定石通りの安全な試合よりも、思い切った試合のほうが見ていて楽しいし、選手のことも記憶に残る。
 
 これからも縁があればeスポーツ観戦するし、あわよくば魅せる試合をするファンタジスタたちのプレイをみてみたいものだと思いました。あわよくばね。