【かゆいところに手が届く】LeMEとSigilでつくるePub縦書き小説本! 作成マニュアル

【かゆいところに手が届く】LeMEとSigilでつくるePub縦書き小説本! 作成マニュアル

 この記事では「縦書き小説の電子書籍を作る」ことにフォーカスし、順を追って必要な工程を解説していきます。これから電子書籍を作りたい人も、作ったけどうまくいかなかった人も、是非参考にしてください。

 おおざっぱな流れをいうと(1)LeMEで土台を作って(2)Sigilでカスタムします。

 もしかしたらLeMEの今後のアップデートで(2)の工程が必要なくなるかもしれません。ですが、製本後にちょっとした修正を加えるのにSigilはとっても便利なので、どっちも使えるようにしておくと捗るんじゃないでしょうか。

 もちろんSigilだけでも縦書きのePubファイルは作れますよ! いろいろめんどくさいですけどね……!

 前置きはこのあたりにして、さっそく本題に入ります。

アプリをインストールしよう!

 前述のとおり、使用するアプリはLeMEとSigilの二つです。

 LeMEのインストールはたぶん問題ないですね。公式サイト(https://leme.style/)をよく読んで、指示通りにインストールしてください。EpubCheckとKindleGen(と、音楽&動画を埋め込みたい人は7-Zip)の設定も忘れずに!

 Sigilのほうもやることは同じなんですが、言語が英語なのでインストール中に不安になる人もいるかもしれない。ですからこちらのページで言語設定までの手順を簡単にレクチャーしました。そんなレクチャー要らんわって人は公式サイト(https://sigil-ebook.com/)でインストールして次にお進みください。

LeMEにぶち込むファイルを用意しよう!

 用意するのは表紙画像と本文テキスト、場合によっては挿絵ですね!

表紙等画像

 表紙は、アマゾン等での配信を念頭に置いている場合、長辺(縦)を2,500px以上のJPEGにしておけば無難です。縦横比はA判とかB判と同じ縦:横=√2:1が良いんじゃないでしょうか? アマゾンさんは縦:横=1.6:1 (具体的には2,560 x 1,600)が理想と言っていますが、この比率だとやや縦長で新書っぽい雰囲気になります。小さすぎなければなんでもいいです。もちろん大きすぎて重すぎてもいけませんけどね!

 今回はデモとして、こちらの画像を表紙として使います。

 せっかくなので同じサイズの挿絵も入れましょう。

 ちなみにBOOTHで配信しているわたくしたちの第一弾小説の表紙は、縦3,541×横2,508(px)で4.78MBあります/(^o^)\ ePubファイルの容量の大半が表紙😂

 どうもすじこに希望サイズを伝えたときに縦横間違えたっぽいです。この記事を書いていてはじめて気づきました。

本文(テキストファイル)

 詳しくはLeMEのこちらのマニュアルを読むのが良いんですが、さしあたり小説本制作者に必要なのは文字コード見出し縦中横の設定でしょうかね。

文字コード「UTF-8」で保存します。
見出しの前には「# 」(#のうしろにスペース)
(ex. # 第一章 ふんころがしの乱)
縦中横にしたい半角の文字列は「^」ではさむ
(ex. 「キャーーーーー^!!^」「キェエエエエエエエエ^!!^」「アババババ^!!^」)

 ルビは基本「小説家になろう」や「カクヨム」と同じ記法で大丈夫です。傍点の振り方は違うので注意が必要です。

 以上を意識して整えたテキストファイルを、LeMEにぶち込んでePubファイルを作ってしまいます!

 今回はデモとして、このサイトの小説カテゴリに突っ込んである掌編の「ハッピー・クリスマス 2017 賑やかしに悪魔を召喚してみた」を本文に使います。以下のテキストファイルはLeME用に整形済み。

出来上がったePubファイルをSigilで編集する

 はっきりいってLeMEに突っ込んで出来たファイルで十分です。そのまま配信してもまったく問題ないです。ないんですが!

 ――このままだとダッシュが切れたままなんですよね。

 ――ええ、これです。小説書いてると使うでしょ? 使わないに越したことはないって頭ではわかってても、ついつい使ってしまうダッシュです。

 こいつを繋げる処理をSigilでします。LeMEで作ったePubファイルをSigilで開くと、こんなポップアップが出ます。

 ePub2.0との互換性を保つために、目次NCXを作りました、というお知らせです。無視してもいいんですが、無視することもないので、これをカスタムして目次のページとして組み込んでやろうと思います。といっても、大したことはしません😏 本文ページから赤線で囲った以下の二行(というか二節)をコピーしてきて貼り付けます。

 その心は、「class=”vrtl”」で、このhtml文書は縦書きですよと指定して、<link ~/>でその設定を引っ張ってくる🤧 なんでLeMEを使って土台を作るといいかというと、自分でCSSを書かなくて済むからなんです。ほんとにありがたい🤣 ちなみに横書きにしたければ「class=”vrtl”」の代わりに「class=”hltr”」と書きます。LeMEで作ったePubを編集する場合はね!

 さて、ePub2.0との互換性を無駄に持たせたところで、ダッシュの処理に移りましょう! この段階ではこんな感じで、ありのままのダッシュが表示されているかと思います。ちょうど選択されて反転しているところですね。これを「<span class=”dash”>――</span>」に一括置換します。

 スクリーンショットをご覧のとおり、下部に「検索・置換バー」が表示されていますので、すべて置き換えてしまいます。

 この文章では七か所置換されたみたいです。念のため、置換ミスがないか検索して確認することをおすすめします。

 というのも、ダッシュを三つ以上繋げている個所があると、一括置換ではタグでダッシュが切れてしまいます。そういう場所を見つけたら、「<span class=”dash”>――――</span>」となるように編集しなおしてくださいね!

 本文部分を編集したら、今度はStyleフォルダを開いてCSSに手を加えます。「book-style-prepaginated.css」以外のCSSファイルならどれでもいいんですが、とりあえず「style-standard.css」の末尾に

/*ダッシュを繋げる*/

.dash {
letter-spacing:-2px;
margin-bottom:2px;
}

 を加えます。

 こんな感じね🤭 これでダッシュが繋がるはず! 繋がらなかったらごめんなさい😅

完成したファイルをチェックしよう!

 さて奥付を書いて、ePubファイルの完成です。お手持ちの端末のビュアーで表示を確認してみましょう。……えっ? 奥付はどうやって書くかって? ……まあ、適当に本のタイトルとか作者名とか発行日とか書くだけなんやけど、私が書いた奥付はソースが汚いから内緒です。どうしても見たいって人はサンプル本↓をダウンロードしてSigilで開いて見てみてね😘 ソースを見るのが一番の勉強なのさ!

 それから、出来上がったファイルはできるだけたくさんのアプリや端末で表示を確認してみてください! ディスプレイサイズが違う複数の端末でチェックできるのが理想です。もちろん一人だけの端末力だと限界があるので、友だちにファイルをプレゼントがてら「表示大丈夫? やばない?」って聞くのもいいんじゃないかな(真顔)

 ということで! この記事についてよくわからない部分や解説に不足があればコメントください。じゃあまた!